思ってもいない「YES」
思ってもいない「大丈夫」
思ってもいない「わかった」
僕はこんな自分に
苦しめられました。
こんにちは。
”いい人”を装い
自分を殺して生きてきた
経験を持つ
現役スイミングコーチの
つよしです。
前回は
についてのお話でした。
今回は、とっさに出てくる
良い人に思われたいから
言ってしまう嘘。
その嘘によって
苦しめられる自分についての
おはなしです。
優しさの裏側
人に良くすると、
「優しいね」
と言われます。
その優しいねが
嬉しくて…
僕はいつも嘘ばかり
ついてしまう。
彼女との待ち合わせ。
時間になっても
一向に来ない彼女
連絡しても
既読にもならない。
30分後
彼女「ごめーん、遅れた〜」
僕「大丈夫だよ。逆に大丈夫?」
彼女「うん。ありがとう」
彼女「優しいね」
次のデートの待ち合わせ
30分待っても来ない。
彼女「ごめんね」
僕「いいよ、忙しいのにありがとう」
彼女「うん、ありがとう」
心の中では、
苦しかった。
でも、良く思われたい。
嫌われたくない。
優しくすれば
優しいねと認められ、
ずっと好きでいてくれる。
本当は、
「また遅刻か。連絡もないし」
「僕はどんなことがあっても
時間は守ろうと最大限の努力をしてるのに」
その心の声を
ずっと言えないまま
いいよいいよ。
と嘘をつく。
だって、僕は…
優しさだけは
誰にも負けない…
外側の自分と内側の自分
外側の自分が
いい人を演じてしまう。
自分の気持ちに
フタをしてまで
他人の気持ちに
寄り添ってる”つもり”
優しいと思われたい。
いい人だと思われたい。
これが外側の自分。
本当の自分は
ズボラで、部屋も散らかって
でも、着る服だけは
ちゃんとして
外から見える部分では
いつもいい人、かっこいい人
でも内面は
全く自信なんかなく
自分の意見なんか無い。
自信のない
自己肯定感が低い過去の僕は
優しいね。
いい人だね。
そう言われると
嬉しいから
なおさら
内側の自分を
さらに内側に押し込んで
外側の自分を
大きく大きく
膨らませていた。
そんな自分にも
気づかずに…
承認欲求
幼少期の僕は、
親が不仲で
毎日夫婦喧嘩と
怒鳴り合いの中で
妹とひっそり
肩よせあって
絶えていました。
妹は泣きじゃくり、
僕は長男だから
泣いてはいられない。
ある日、
母親と妹と僕。
3人で買い物に出かけると、
母の右手には買い物かご
左手には妹の手
手を繋ぎたいと
駄々をこねた私に母は
「お兄ちゃんだから
我慢してね」
優しく言ってくれた
から我慢した。
車の助手席を
妹と取り合い
「お利口さんだから
我慢してね。」
認められた気がしたから
我慢した。
両親が喧嘩すれば
僕も泣きたいのに
妹が泣くから泣けなくて
お兄ちゃんだからと
我慢する。
僕は…
認めてもらえない。
でも、我慢すれば
認められる。
我慢すればいいんだ。
小学生の僕は
血が出るまで爪を噛み
鉛筆の後ろを
ぐちゃぐちゃになるまで
噛み砕いていました。
子供の頃に
我慢しないと認められない。
我慢すれば認められる
経験をしてきた僕は
承認欲求の塊のような
大人に育ちます。
お利口さんだから
自分の思いを押し殺し
黙って誰かに従うこと。
それが、「お利口さん」
だと思って大人になり、
子供の頃に
認められなかった
数多くの経験が
大人になって
他人に合わせ、
思ってもいない「YES」
思ってもいない「大丈夫」
思ってもいない「わかった」
を生むようになり、
自分に嘘ばかり
つく人生に。
誰かがこれ好き〜と
話をすれば
好きでもなんでもないのに
同じように好きだと言ったり
誰かの悪口を言ってれば
自分が言われないように
同調したり。
あっちでもいい顔
こっちでもいい顔。
全て外側の自分。
つまり、今、ここにいる人に
承認されたいから。
でもそれは
本当の自分?
つまり内側の自分を
完全に騙して苦しいのです。
内側の自分を
殺してしまえるものならば
ロボットのように生きれば
楽にはなるでしょう。
でも、人間って
内側の自分を
騙すことはできても
殺すことはできないので
いつも自分への嘘と
戦うことになります。
まとめ
良く思われたい。
その心を育んだのは
幼少期の経験からであり、
今のあなたのせいでは
ないかもしれません。
だからこそ、
内側の自分の声に
耳を傾けて
自分というものをもっと
知りましょう。
完璧な人間なんか
この世に1人もいません。
僕も、
皆さんと同じように
いや、皆さんより
嘘ばかりついてきた
人間です。
だからこそ、
わかるのです。
自分というものを持ち
生きていくことの素晴らしさを。
あなたはあなたのままでいい。
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