講演家＆PCスキルアップアドバイザーの晴田です。
今日は発展の邪魔をするものについてです。
変化という拷問
以前にも書きましたが
人間は基本的に
変化を恐れる生き物です。
人間というか
脳の仕組みでそうなっています。
基本的には
そのままでいたいのです。
ですから
変化を生むことに対しては
抵抗を感じてしまいます。
その抵抗を乗り越えることができれば
変化することができて
抵抗に負ければ
変化することができないというわけです。
筋トレ
勉強
ダイエット
などなど
さまざまな分野でこれがあります。
発展とは
ここまでは
個人の成長についての話でしたが
これを集団について考えていきます。
変化のない集団というのは
発展のない集団ということになります。
発展とはどんなことか調べると
勢いが伸びること
より良くなること
より広がること
単純なものが複雑化すること
などが出てきます。
科学の発展
国の発展
経済の発展
いろいろあります。
経済で考える発展
日々の生活全般に関わるのは
経済の発展かと思いますので
例として経済を挙げていきます。
より良い方向への変化という視点で
経済の発展を考えると
単純にGDPの増加ということになります。
GDPは国内総生産のことです。
要するに
接客したり物を作ったりと
さまざまなお金に変えられるものを
国内でどれだけ作ったかということです。
この視点で
経済は３０年間発展してきませんでした。
いったい何が邪魔をしたのでしょう。
発展を妨げるもの
発展を邪魔するものがあります。
それは
無知であったり
刷り込まれた固定観念であったりします。
経済の視点で例をあげると
インフレとデフレ
に関してよく聞くかと思います。
インフレはものの値段が上がることで
デフレは値段が下がることでしょう？
と単純に捉えている人もテレビに出ています。
大問題です。
インフレは本来的には
欲しい量が増えすぎて
作る量が足りない追いつかない
という状況で値段が上がるものです。
欲しい量＞作る量
という状態がインフレギャップと言われるものです。
これが
デマンドプル型のインフレと言われるもので
値段が上がることで
作る人の儲けも上がります。
高度経済成長期の値上がりはこれです。
単純化すると
これまで
原材料費６０円で作ったモノを
８０円で売っていたところ
注文が増えてモノが不足したため
１００円に値上げをした。
これは２０円の儲けが
４０円の儲けになるので
単純に２倍になるということです。
経済が発展していきます。
ですが
別のインフレもあるわけです。
それがまさに今の日本で起こっているものです。
海外からの原材料などの値段が上がってしまい
売るときの値段を上げないと
赤字になるので
値段が上がる
というものです。
これは作る人の儲けは変わらないか
または減るかです。
欲しい量が多くなって値段が上がるのではなく
全体の欲しい量自体は変わらないので
値段を上げることは
マイナス要素にしかなりません。
単純化して考えますと
６０円で作ったモノを８０円で売ってたとします。
２０円の儲けです。
ところが
材料費が値上がりして１００円になってしまいました。
この時
作ったモノを
これまで通り８０円で売れば２０円の赤字
１００円で売れば儲けなし
１２０円で売れば２０円の儲け
ということになります。
通常はこれまで通りの儲けを出すために
１２０円にするのではないかと思います。
でも買う側からすると
必要だから買っていたモノが
４０円も値上がりしたという事実しかありません。
これがコストプッシュ型のインフレです。
誰も得していません。
デマンドプル型では
売る側の儲けが増えるので
所得が増えますが
コストプッシュ型のインフレでは
売る側の儲けは増えません。
そして買う側は余計にお金がかかります。
所得は増えず経済は発展しません。
この説明を
テレビでどんどんするべきですが
そうはなりません。
知らないのでしょうか？
それで目立つ人が
今はインフレなんだから
減税したらダメなんだ
などという間違った意見になってしまうのです。
デマンドプルとコストプッシュでは
対策も変わってくるということを知らないのです。
むしろ
インフレに種類があるということを知らないのです。
無知と不勉強だけならば良いですが
それに気付かず
自分が正しいと盲信して発信してしまうことに
危険性を感じます。
受け取る側に知識がなければ
間違いに気付かずに信じてしまう可能性があるからです。
こういったものが
発展を妨げてしまう要因になります。
メンツという障害
ある程度の地位をもってしまうと
その地位を守る意識が働きます。
これも一つの
変わりたくない
ですね。
自己否定することができなくなります。
自分の間違いも認められません。
ですから
新しく正しい理論が出てきても
自分の理論が否定されてしまう場合には
全力で正しい理論を否定することになります。
これも発展を妨げる要因の一つです。
これはいわゆる
学会
と言われる機関によくある話だと聞いたことがあります。
考古学
歴史学
経済学
などなどですね。
経済の話でこれが本当に目立ちます。
一度きちんと勉強してから
テレビなどを見ると
間違いだらけにビックリするかもしれません。
政治の世界を見ても
あまりの無知さに絶望するかもしれません。
ただ
その人達が
心の底から信じて間違えているのか
メンツのために
分かっているけど否定できないのか
それは分かりません。
まとめ
個の集まりが集団だとすれば
変わりたくないという本能が
集団の発展の妨げにもなっているかもしれません。
また
発展を妨げる様な
垂れ流される誤った情報に対して
疑問を抱くことができなければ
発展はできません。
常に情報をアップデートして
正しい知識をもっていれば
騙されずに済みます。
そうすることでしか
投票という武器を
効果的に使えるようにはならない気がしています。
今日もありがとうございました。
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