講演家＆PCスキルアップアドバイザーの晴田です。
今日はなんとなくの危険性についてです。
垂れ流される情報
なんとなくテレビをつけて
なんとなく観る
なんとなく聞く
そんなことって
珍しくないのではないかと思います。
そういった
言葉はわるいですが
垂れ流される情報については
あまり精査せずに
そういうものだと
思ってしまいがちなこともあるかと思います。
ですが
その情報が
本当に正しい視点で語られているかどうか
それは誰にも分からないですし
ともすると定義が不十分な言葉を
さも知っているかのように使っていたり
思い込みで話していたりと
情報としての価値が低いものも多いと感じます。
エンタメ的な番組は別にいいのですが
中途半端に出演者の意見を聞くような番組もあります。
知識なく勝手な感想を述べることもあります。
そういうものだと思って観ていれば
特になんということもないのですが
受け取り側
つまり視聴者側の意見をコントロールするような
そんな番組もありますし
そうでなくても
テレビで言っていることは
細かく調べ上げられた真実だと信じている人には
そこで語られるすべてが
真実だと認識されてしまいます。
観ることを否定はしませんが
観る姿勢は重要だと思うのです。
誰が言っていようと
どこのお偉いさんが言っていようと
それが正しいとは限らないので
なんとなくで
それを真実と思ってしまうのは危険といえると思います。
世の中に深刻なダメージを与える情報
定義が語られずに
なんとなくで言葉が使われるとき
時にはそれが
ミスリードを誘発することがあります。
よく感じるのは
インフレについてや
それこそ
ハイパーインフレについてです。
ハイパーインフレになる
と言っている人は
定義が分かっていないのではないかと
疑う必要があります。
ちなみにハイパーインフレとは
前月比50％以上の物価上昇
一年で物価が約１３０倍になる現象と言われます。
一般的にこれがハイパーインフレの定義です。
このハイパーインフレというものの
定義を踏まえて話しているかどうか
まずはそこに気を付けて発言を見ていきたいところです。
けっこうなんとなくヤバいこと
程度の認識で
ハイパーインフレという言葉を
使っている人が多いように感じます。
そして
そうであれば
それは虚偽の情報ということになるかと思います。
そうとう大変なこと
という意識で話す方に関しては
どのようなメカニズムでそうなっていくのかという
大事な部分を詳しく語りません。
単に危機感を煽るために
ハイパーインフレという
インパクトのある言葉を利用しているとしか思えません。
それで次に出てくるのは
だから増税が必要だという話です。
増税を進めるために
情報操作をしているようにすら感じます。
過度の物価上昇が起きるためには
インフレは需要と供給のバランスで
需要が供給よりも高くなって起きる現象です。
要するに
生産できる量よりも
必要とされる量が多いために
値段が上がるというものです。
ちなみにここで取り扱うのは
デマンドプル型のインフレです。
このインフレが進んだときには
通貨を減らすために
増税は必要になります。
税金で国債を償還すれば
世の中のお金の量が減るからです。
ではどういう状況でなら
ハイパーインフレになるのでしょう。
過度の物価上昇を引き起こすためには
供給能力を圧倒的に超える需要が必要です。
戦後は施設が破壊され
労働人口が減り
生産能力が圧倒的に低下しましたので
供給能力はかなり低い状況だと言えました。
そこにもってきて
人々は生活するためにさまざまなものを求めましたので
過度のインフレが進んだわけです。
現在の日本で
そんな状況が起こるためには
それこそ全国にミサイルなどを撃ち込まれて
生産拠点が壊滅するくらいでないと
なかなか現実的ではないと思われます。
国債の発行額を増やしたところで
ハイパーインフレにするのは
逆に容易ではありません。
このように
定義を知らずになんとなくの発言で
危機意識を植え付けるような情報は
害悪でしかないわけです。
まとめ
情報にはさまざまな用語が使用されますが
大事なのはその定義です。
定義の共通認識がない状況で
ぼんやりとなんとなくで言葉を使うということは
ミスリードを招き
正しい価値観を築くことを鼠害してしまいます。
情報を得る側も
なんとなくではなく
さまざまな情報を集めて
判断することでしか
対処できない社会であることを
しっかりと認識したいところです。
今日もありがとうございました。
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