講演家&PCスキルアップアドバイザーの晴田です。
今日は議論についての話です。
議論とは
議論について調べると
互いに、自己の意見を述べ、論じ合うこと。
とされますが
ここにもう一つ重要なことがあると思います。
それは
論点が同じであること
です。
当然と言えば当然なのですが
リンゴについて論じるのに
一方の人は
形についての話
もう一方の人は
色についての話
というように
まったく別の話をしていては
議論になるはずもありません。
議論にならない環境について
いくつかまとめていきます。
空気が意図されている環境
直近でもいろいろありますが
少し時代をさかのぼって
テレビで霊能力や超能力の番組をやっていた頃の
違和感について取り上げてみますと
その番組では
神秘現象などの研究家の人と
その否定派や否定的な科学者の方が
議論をするという内容だったのですが
実際に見てみると
肯定派を蔑むような空気がもともとあり
全体的に否定的な空気が流れる中
よく話も聞かずに
小馬鹿にして否定するというような
見ている側からすると
まったく面白くもないものでした。
百歩譲って
否定的なことが前提の番組ならば
もともとそのように宣伝すればいいですし
かなり冒涜的な内容になっていることに
腹立たしい思いを抱きました。
そこに呼ばれている肯定派の人は
真面目に話をしているのです。
それを馬鹿にする番組ってどうなんでしょう。
あれこそ
公共の電波を使った人権侵害ではないかと思うのですが
誰もそんなことを言わないのが不思議ですよね。
そもそも議論をするためには
相手を尊重する姿勢が大事だと思うのです。
それがないのならば
それは議論にならず
価値もないですよね。
論点がズレても修正できない環境
これは本当によくあるのですが
論点がズレているというものがあります。
そもそもの論点から
ズレた質問に対して
そのズレを指摘できずに
誰ももとに戻せないという場面を
よく見ます。
これは岡目八目かもしれませんが
論点がズラされていることが明白なのに
等の本人が気付いていないパターンもあります。
いや
むしろほとんどがそのパターンで残念に思います。
しかも大体の場合
その論点ズレは
無知かわざとかは不明ですが
有識者的な立場の人が起こすのです。
それで
それこそその分野について
知らない人ばかりが
なぜかコメンテーターとして
そこに出演しているので
そもそもの論点ズレにも気付かず
しかもすごい話をしているように勘違いしているのです。
論点がズレている時点で
まったくすごくはないのですが
立場や雰囲気で騙されてしまうわけですね。
詐欺師と大差ないとすら思います。
ただ
真面目な人に多いのですが
論点をズラされても
それに気付かず
または指摘せずに
そのまま受けてしまうので
どんどん相手のペースになって
結局その人の最も言いたかったことは
雲散霧消してしまうのです。
現在
論客というレベルの人は
ほとんどいないように思います。
自己主張だけの環境
これは何かに対しての
否定派に多いのですが
相手の話を理解せずに否定し
自分の分野にすり替えるということが目立ちます。
テクニックなのでしょうか?
お互いに自己主張しかなく
相手の意見を聞かないので
それは議論になりません。
そもそも
共通の論点が存在していないので
議論になる要素がないわけです。
まとめ
民主主義という思想で
最も大事なことは
議論だと思うのですが
議論そのものができていないのに
無駄に影響力をもった人も多い昨今です。
何にでも共通ですが
大事なのは
まず相手を尊重することだと思いますし
相手の話を理解することです。
その上で
共通の論点に対して
どの視点から見て
どんな意見なのかをお互いに話し
意見を戦わせるという
本当の意味での議論をしていかないと
結局民主主義など幻想になってしまうと思っています。
今日もありがとうございました。

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