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子どもが真の成長を遂げる為に必要な自己肯定感の育み方。

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気付き


「子どもの自己肯定感がピンチ…!」

 

こんにちは、まこ(別名:おみそ先生)です。

現役小学校教員で2児の母をしながら、味噌づくりを通して

“私たちと地球の未来を考える”活動家として日々発信しています。

 

 

さて、2024年もあっという間で、2学期の個人懇談会の

シーズンを迎えました。

2学期の懇談と言えば、

保護者ともある程度関係性ができている時期ですので、

保護者の方々も胸の内をしっかりお話しされます。

 

そんな中でよくお母様達から伺うお悩みは、

「うちの子、どうやったら

もっと自信を持てるように

なりますかね?」

 

『○○ちゃんは私と違って何でも出来るから。』

『どれだけ頑張ったところで、

私なんかが○○できるわけない!』

お子さんがしょっちゅうこんな風に

自分のことを下げながらお家の中で話すのを聞くと

心配になりますよね。

 

「私が自己肯定感が低いから、子どもも低いのかな?」

そういって悩むお母さんは少なくないです。

そして、大人たちが思っているよりももっと、

自己肯定感の低い子どもさん達は実は多いのです。

 

なんでこんなに、自己肯定感の低い子どもが増えてしまったの?

一言で言うと、

「子どもの話をじっくり聞いてくれる大人の数が減ったこと」

が影響しています。

 

 

かつて、複合家族制度が当たり前だった日本において、

子どもたちにとって自分に関わってくれる大人たちは、

・お父さん、お母さん

・おじいちゃん、おばあちゃん

・おじさん、おばさん

など、少なくても3~4人は日常の中に存在していました。

 

両親が仕事や家事・兄弟姉妹の世話をしていても、

おじいちゃんやおばあちゃんという圧倒的安心感という

存在がありました。

 

傍にはいつも、自分の話を「うん、うん」と聞いてくれる

大人がいる。

その頃の子どもたちの自己肯定感の土台は、

大人たちの温かなまなざしの中で育まれていきました。

 

 

しかし、戦後の急速な経済成長に伴って核家族化が進み、

さらに平成の時代には女性の社会進出が当たり前となり、

核家族化&共働きの家庭では、

親がじっくり腰を据えて子どもの話を聞くという時間が

みるみる減っていきました。

 

子どもは、親の雰囲気を敏感に察知します。

 

自分の気持ちをゆっくり聞いてもらいたくても、

帰宅してからも忙しくしている親を見る度に

言葉を飲み込むことを選択していってしまいます。

 

こうして、自己肯定感を育むにはまだまだ栄養が

足りない痩せた土地に、

習い事や受験などで芽を出し花を咲かせるよう、

どんどん種がまかれているのが今の子どもたちです。

 

自己肯定感が低くて、エネルギー切れを起こしてしまう子どもたち

 

自己肯定感が低いと、ささいな失敗や挫折で

エネルギーが大きく減ってしまいます。

エネルギーがなくなると人は動けなくなるので、

子どもながら無意識のうちに「自分を守ろう」とします。

 

その結果、

・新しいことにチャレンジできない

・やる前から諦める

・最後まで頑張り抜けない

・「自分はできなくて当たり前」と予防線を張る

 

そしていつしか、

「どうせ自分なんて…」という自己否定のループ

ハマってしまうことになります。

 

内側には、「本当は、こんな私でいたい!」という

純粋な自分像があるにも関わらず…。

 

かつてのあなたにも、年齢が上がるにつれて

外側の自分と内側の自分のバランスが

とれなくなっていった、

というような経験はないでしょうか?

本当の自分は大勢の中で過ごすよりも

一人でいる方が楽で、

静かな時間が無いと息が詰まってしまうのにも関わらず、

 

“いいね”の数を競うかのような

友人たちのSNSやタイムラインを見る度に、

「私もみんなと同じようにしていなければ…!」と。

 

そして、家にいながらも

いつも外の世界がすぐそばにあるような昨今では、

内側の自分を見せてしまうことが怖くなったり、

 

そんな自分がいることを

周りに知られたくないと思って隠してしまいます。

 

20年前と違って今の子どもたちは、どこにいても常に

「周りの目」

を気にして生きてしまう要素がそろっていて、

 

自分の意志よりも、皆に自分がどう思われているのかが

優先されてしまいやすいのです。

 

さらには、よく「成長したい」という言葉を

みんな言うのですが、

外側の自分だけで生きている子どもにとっての成長とは、

「外側の自分をさらに大きくすること」になってしまいます。

 

ですので、学べば学ぶ子ほど、

結果を出せば出す子ほど、

「成長している!」と親は喜んでしまうのですが、

 

実は外側の自分が大きくなって

内側の自分を押し込んでしまうことだってあるのです。

 

実生活でも、SNSの世界でも、

様々な外側の自分の要素を増やせば増やすほど、

本当の自分が分からなくなっていくのです。

 

その結果、人と深く関わるということを

自然と避けてしまったり、

誰かに本音を話したくても、

一歩が踏み出せなくなってしまうのです。

 

子どもが本当の成長を果たす為に必要な自己肯定感の育み方

このように現代の子どもたちは、

私たち親世代が生きて来た時代よりも多くの

摩擦の中で過ごしています。

 

それ故に、少しのことでつまづいてしまったり、

傷ついて心が折れてしまったり…

 

そんな複雑な時代の中、

大人が「成長すること」の意味を浅く捉えたまま

子どもたちへ成長を求めることをしてしまってはいけません。

 

本当の成長とは、

外側の自分を大きくすることでは決してなく、

外側に向けた仮面を取っても

「どんな私でも、私は大丈夫!」

と言えるようにすることなのです。

 

ですので、仮面を外した本当の自分を

肯定していかなければなりません。

 

それはまるで、思い切った断捨離のように、

今までの自分を構築するために注いできたエネルギーなども

含めて全て取っ払わないといけません。

時には“大きな痛み”も生じてしまうことだってあります。

 

苦しい作業になるからこそ、

寄り添う大人の姿勢が大切になってきます。

 

「どんな気持ちでも、

一旦全てを受け容れて聴くよ」という

否定のない姿勢。

 

親の価値観を挟み込まない」という

子どもの気持ちを尊重する姿勢。

 

子どもたちの気持ちを劇的に上向きにするような

お薬はありませんが、

 

日々の大人たちの関わり合いで、

子どもたちにとっての漢方的な役割を

果たしていくことが大切なのです。

 

「大人の意識が変われば、子どもたちの歩む未来は変わる」

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

コメント

  1. […] 「子どもが真の成長を遂げる為に必要な自己肯定感の育み方。」 […]

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