講演家&PCスキルアップアドバイザーの晴田です。
今日は平等と公平のちがいについてです。
あいまいなことば
いろんな人の話に
平等や公平という言葉が出てきます。
ですが
その意味が
同じような意味で使われていたり
違っていたりと
使う人によってさまざまで
細かく見ると矛盾するようにも感じてしまいます。
つまり
よく聞く言葉ではありながら
その意味について考えると
難しい言葉であることに気付きます。
その原因は何かというと
要するに
この二つの定義があいまいに扱われているからです。
中には明確に区別している方もいますが
特に意識していない方もいるようです。
そしてその定義を前提として示す人は
あまりいないように思います。
ですから今回は
その定義について考えていきたいと思います。
平等
では平等について考えていきます。
これは何も難しいことではなく
すべて平らに等しいという字の通り
まったく差がないということになります。
差をつけないこととも言えますね。
世の中で平等なものとして挙げられるのは
時間でしょうか。
よく時間は平等と言われます。
それは
いくつであっても
誰であっても
一日が24時間ということです。
この人の一日は20時間
君の一日は28時間ね
などという差はありません。
もちろん
仕事上で任される作業量で
自由時間が少ないということはあるでしょうが
要するに自由時間は平等ではないということですね。
公平
平等が差がないので
公平は差があるということになります。
差がなければ
平等になってしまい
言葉を換える意味がないからです。
公に平らであるとは
どういうことなのでしょう。
これについて
過去に分かりやすい例を聞いたことがありました。
例えばAさんは人の2倍仕事をこなします。
Bさんは人並みで
Cさんは人の半分でした。
このAさんとBさんとCさんに
まったく同じ給料を支払うのが平等
仕事量などに応じて
差をつけるのが公平という話でした。
要するにこの場合
簡単に言うと
能力給の部分が公平ということになるわけですね。
ですから公平というのは
その行いによって
一定のルールによる
妥当な区別が行われること
になりますね。
不平等と不公平
この世の中の
すべてを平等にしてしまうと
おそらく
不平不満が出てきます。
この場合は高い能力の人からの不満が出そうです。
だったらまじめに働かなくてもいいじゃんとなりますね。
逆に
すべてを公平にしてしまっても
みんなに優しいとは言えません。
この場合は病気やその他
なんらかの理由で
ハンディを負っている人は
時に不利な局面に立たされてしまうという
可能性があります。
つまり
どちらか一方を選んでも
誰もが満足する結果にはならなそうです。
そこのバランスを考えるのが
今で言えば
政府ということになるのですけどね。
大雑把に単純化すると
共産主義は平等で
資本主義は公平とも捉えることができそうです。
税金は応能負担ということになっていて
累進課税が採用されています。
これが公平です。
消費税のように
大人も子供も
どんな人でも同じように支払うのは平等です。
消費税は逆累進制をもつ税だ
と言われるのはこの点ですね。
支払う消費税は
低所得者の方が所得全体に対しての
割合が高くなるというわけです。
ということは
基本的には
公平は不平等なものであり
平等は不公平なものなのです。
まとめ
平等は皆同じ評価
公平は行いに応じての評価
平等は不公平
公平は不平等
例外はあっても
基本はこのようになると思います。
みなさんは平等と公平
どちらを望みますか?
今日もありがとうございました。
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